ショートケーキあれこれ

 


皆さまに広く知られている通りで、「ショートケーキ」という名の日本人から愛されるふわふわイチゴショートケーキって、海外にはないものです。どう考えても、和製英語っぽいですもんね。

名前の由来には諸説あるそうで、英語の「short」(もろい)から来ているとか、すぐに作れるお菓子(短時間)の意味だとか。何でもカタカナにしてしまうようになり、日本語は相当言葉の歴史を失ったことが分かるお菓子の名だなと思います。

ケーキから少し話は離れますが、明治時代、西洋に追いつくためには効率をあげるしかないと思った偉い方が沢山いて、それまで多くの漢字を崩した仮名を使ってきた日本人ですのに、今の「いろは」の文字だけになりました(江戸時代には沢山のいろはの字があったわけです)。

旧仮名遣いも、昔そのように発音していた名残りなので、本来とっておくべきものだったと私は思います。例えば英単語にだって、発音しないアルファベットやおかしな読み方が沢山ありますでしょ。

あれは単語の中に、その単語の歴史的な変遷の跡を留めているんですよ。日本人は勿体無いことをしましたよね。カタカナには功罪両面ありますので、悪い面だけ取り上げるのもなんですが、すみません、ケーキのお話に戻ります。私が幼い時分には、クリスマスには生クリームのケーキとバタークリームのケーキが売られていました。カットされていないホール状のものです。生クリームは高級なもので、なかなか口にはできませんでした。さらに申しますと、生クリームが大変重たくて、沢山食べると結構胸焼けする感じでした。

個人的な感想ですが、バタークリームはそれ以上に重くて、子供心に「一切れでいい」と思っていました。当然、好みの問題ですので、バタークリーム愛好家の方は今も昔も沢山いらっしゃいます(ケーキは嗜好品の類に入るので、お好きなものを召し上がるのが正解です)。さて、もう30年以上前の前の、東京下町のお話です。軽くてふわふわの衝撃的生クリームは、私が小学校高学年の頃、唐突に地元に現れました。そのお店は猛威を振るったといって過言ではなく、古いケーキ屋さんをあっという間に駆逐しました。これは私の街にのみ起こった現象なのかもしれませんが、結局、どこへ行っても「ふわふわ」な軽い生クリームのケーキしか買えない今、あの重たさはなんだったのかと思ったりします。大学時代の同級生が「田舎にはおいしいケーキ屋さんがない」と言っていましたので、やはり文化は都で花開き、徐々に地方へ行くのかもしれません。

そして、私の街で起きたことが「生クリームの開花」の一端だったのかもしれません。勿論、都会で何かが起きても、波及に時間がかかるので、田舎には田舎にしかない素敵なものが残っていく面もあります。日本は国土が狭い方ですが、文化はあまり統一されませんね。さてはて、最近イチゴも美味しい品種が沢山現れたことですし、さぁ、今日のおやつはショートケーキと紅茶にでもしますか。

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